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KMAP HADOMISAKI AREA

夕日と釣りキャンパーの聖地・波戸岬エリア

ゆっくりと水平線に沈む夕日。
茜色に染まる空と海は、多くの歴史を飲み込んでなお変わることなく、悠久の時を刻んでいます。
九州の最北西端、東松浦半島の先端に位置し「ルート・グランブルー」の最終地点である波戸岬は、玄海国定公園の一部であり、一年中夕日が見えるスポットとして、「日本の渚百選」や「恋人の聖地サテライト」などに選ばれています。
海水浴場やキャンプ場もあり、その景色の美しさやサザエのつぼ焼き、海中展望塔などで観光客が絶えない名所となっていますが、歴史を紐解けば13世紀には元寇の船が行き交い、16世紀には豊臣秀吉の命により全国の名だたる武将たちが集い、朝鮮半島へ向かった場所でもあります。
波戸岬キャンプ場の再建に携わり、現在も運営に力を尽くされている加納達也さんにそんな波戸岬の魅力を伺いしました。

お金で買えない“景色”と“歴史”をもつ唯一無二の場所

古ぼけた設備に管理の行き届いていない、ずいぶんと前時代的なキャンプ場。10年前の波戸岬キャンプ場は利用者も少なく、そのまま閉鎖される時を待っているかのようでした。
そんなキャンプ場が民間会社の指定管理となり、リニューアルオープンしたのは2018年7月のこと。現在では年間2万人弱もの利用者が訪れる人気のキャンプ場へと生まれ変わっています。

――広々として海も見え、開放感があって素敵なキャンプ場ですね。

加納さん:ありがとうございます。こちらはかつて、いわゆる“昭和感”漂うキャンプ場だったのですが、車での乗り入れが可能なオートサイトや、エリアを区切らないフリーサイト、個別エリアのある一般サイト、プレミアムエリアなどを設け、さまざまなキャンパー(キャンプをする人)の方たちの要望にお応えできるようになりました。

――たしかに、かなり“昭和感”のある場所でしたね。そこに手を入れて新しくするのは、本当に大変だったと思いますが、どういったところに可能性を感じられたのでしょうか。

加納さん:お金では買えない“素晴らしいロケーション”に尽きますね。たとえば、シャワーやトイレなんかの設備は、お金をかければ新しくできますが、海に沈む夕日が見られるこの景色と、後から知ったことではありますが、歴史的な背景などは他ではまねができない、唯一無二のものです。
視察に来た日は一日中こちらで過ごしたんですが、とても天気が良く、目の前に広がる海に沈む夕日の素晴らしさに心を奪われました。当時福岡と佐賀で唯一の海に沈む夕日が見られるキャンプ場でした。もちろん美しい夕日が見られる場所というのはたくさんあるんですが、これだけ開けた場所で、キャンプをしながら夕日が見られる場所はちょっとありません。場所のポテンシャルを感じました。

――歴史的なことは後から知られたんですね。

加納さん:はい。この場所がどういったところなのか、後から知って驚きました。この辺りは島津義弘の家臣たちの生活拠点があった遺構でもあるため、掘り返しての工事ができず大変でしたね。もとからあった道などを利用しながら、現在のキャンパーさんが使いやすいように整備していきました。
夕日と歴史は、このキャンプ場にしかない大きな特徴で、深みにつながりますし、環境はどうやってもお金では買えません。天下人が見たものとほぼ同じ景色を見られ、テントという一夜城を建てて過ごすと考えると、とても面白いですよね。

――なるほど、テントが一夜城ですか!来られる方はどういった方が多いのでしょうか。

加納さん:夏場はご家族連れも多いのですが、季節を問わずということでしたら、釣り目的の方が多いです。この辺りは釣りにいい岩場も多く、玄界灘は魚の種類が多くて釣り人に人気で、夕日と釣りキャンパーの聖地、なんて言われ方をされることもあります。
外洋に面していますので、波は高めです。そのため、SUPなどのアクティビティをするというより、子どもさんがおられる方などは、海水浴や岩場での磯遊びをされていますよ。海の透明度が高くて濁っていないので深くまで見えますし、岩場の隙間にいる小魚とかを飽きずにジーっと見てますね。
コロナの一時期に比べると少し減りはしましたが、利用者も全体的に増えてきて、全国的な知名度も上がってきました。よくキャンプをする人で波戸岬キャンプ場の名前をまったく知らないという人は、あまりいないんじゃないですかね。

――加納さんは大阪から移住されたということですが、7年間の変化をどう感じられていますか?

加納さん:もともとは福岡の中間市の出身で、妻の実家があり、子育て環境のいい唐津へのIターンをすることが前提で転職して、2017年に唐津へ家族で移住しました。現在はIT企業のアウトドア部門の代表を務めていまして、佐賀県内では、波戸岬とともに北山のキャンプ場の2カ所を指定管理というかたちで関わらせていただいています。
佐賀全体に言えることなんですが、ポテンシャルはあるけれど、情報に磨きがかけられていないのか、なかなかその魅力が伝わってこなかったんです。
でも、キャンプ場が集客装置というか起爆剤のようになって、キャンプ場の行きと帰りにいろんな場所に寄ってもらえるようになってきています。
「こんなにいいところがあったんだ」と、もともとあったいいものに光を当てられる状況に持っていけたということは良かったんじゃないかと思っています。

――キャンプ場だけでなく、他の場所にも目を向けていただけるのは嬉しいですね。スタッフさんに会いに来るリピーターさんも多いとか。

加納さん:最終的に、すべてのことの源泉は人にしかないと思っています。日常業務はとにかく掃除ばっかりなんですけど、いろいろなことを楽しめる人しか採用していません。
キャンプって、ウキウキワクワクしながら荷物をいっぱい詰め込んでるんですよね。だからお客さんがすごい高いエネルギーと良いエネルギーを持った状態でニコニコしながら来られるんです。そういう良いビジネスモデルなんですよね。お客さんから元気をもらえるんです。
そんななかで、僕らが疲れた顔をして迎えたら、その時点でテンション下がるじゃないですか。それだけは絶対にダメなので、僕たちがお客さんより楽しんでいる様子が伝わるようにしています。波戸岬キャンプ場の運営に関わる全員が、ちゃんと幸せになっていけるように、これからもやっていきたいですね。

心もお腹も満たされる名物スポット・サザエのつぼ焼き売店

磯の香りが広がる波戸岬で、新鮮な海の幸を堪能できるサザエのつぼ焼き売店。サザエをはじめ、イカや貝類など、波戸岬近辺の海で獲れた魚介類を目の前で豪快に焼き上げてもらい、その場で味わうことができます。
このお店は約50年の歴史を誇り、創業当初から変わらず店を支えるスタッフも健在。地元の風景を見守り続けてきたおばちゃんたちが、観光客を明るく迎え入れ、波戸岬の昔話やローカルな話題を気さくに語ってくれます。
波戸岬を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい、心もお腹も満たされる名物スポットです。

穏やかな時が流れる絶景の離島「松島」

呼子港からフェリーで約15分。佐賀県の離島「松島」は、人口約50人の小さな島で、都市的な施設は一切存在しません。島の港には地域のシンボルであるカトリック教会が佇み、毎週日曜日には島民が集まりミサが行われています。松島の歴史は約170年前、隠れキリシタンの漁師が移住したことから始まり、今も海に潜って漁をする伝統が受け継がれています。周囲の海域では、新鮮な魚介類が豊富に獲れる「海士(あま)の島」として知られています。島の「とんこ山」から眺める夕日は壮大で、自然の力強さを感じさせる景色が広がります。松島では、時の流れを忘れ、心安らぐ穏やかな時間が流れています。

松島の魅力を体感する、夢のグランピング体験

現在、松島では新たなグランピングプロジェクトが進行中です。グランピングとは、「優雅な」を意味する「グラマラス」と「キャンピング」を組み合わせた造語で、贅沢なアウトドア体験を提供する新しい宿泊スタイルです。このプロジェクトの中心となるのが、1日1組限定でプレミアムなグランピング体験を提供する施設「ON THE CLIFF」。そびえ立つ高台に位置するこの施設からは、息をのむほど美しい海の景色が広がり、贅沢な食事とともに、ここでしか味わえない特別な島時間を楽しむことができます。玄界灘の海がその時々で様々な表情を見せる中、プライベートな空間で極上のグランピング体験を提供します。
松島ならではのアクティビティとして、シュノーケリングや海士体験などが楽しめ、島の新鮮な魚介類や無農薬の島野菜などを使ったBBQスタイルのディナーも味わえます。準備や片付けの手間もなく、キャンプをやってみたいけれどやり方がわからない方や、テントやキャンプ道具を持っていない方でも気軽にアウトドアを楽しめるのが魅力です。また、ドームテントを使用した客室は冷暖房を完備したホテルのような快適な空間で、テント泊に不安がある方でも安心して宿泊することができます。

運営を行う「Island MATSUSHIMA」を牽引しているのは、松島生まれの宗秀明さん。松島の魅力をより多くの人々に伝えたいという強い想いから、グランピング施設の立ち上げに挑戦しました。「松島には豊かな自然、美しい風景、文化、新鮮な魚介類や無農薬の野菜など、たくさんの魅力があります。時間がゆっくりと流れ、心が癒される島の魅力をもっと多くの人に知ってほしい」と語る宗さんは、体験や体感を大切にし、地域の持つ力を感じられる滞在を提供することを目指して日々運営されています。
宗さんは、「訪れる人々にとって、松島が第二の故郷のように感じてもらいたい。お客様という枠を超え、いつでも『ただいま』や『おかえり』と言い合えるような関係を築きたい」と話します。自然と文化を大切にし、訪れる人々に癒しと特別な体験を提供することが、宗さんが目指すグランピングの形です。
松島でのグランピング体験を通じて、自然と触れ合い、日々の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

波戸岬キャンプ場 加納達也さん

福岡県中間市出身。大学卒業後に株式会社リクルートへ入社。子どもの誕生をきっかけに、波戸岬キャンプ場の指定管理を行うことになっていた静岡のアウトドアベンチャーの会社に転職し、2017年に唐津へ家族で移住。その後独立し、現在はIT企業である株式会社ANDCO(アンドコ)のアウトドア部門の責任者として、波戸岬キャンプ場と北山キャンプ場の運営を行い、佐賀県内外からさまざまな人を呼び込んでいる。

Island MATSUSHIMA 宗秀明さん

1994年松島生まれ、松島育ち。中学卒業後、佐賀市内の高校に進学するため島を離れる。高校卒業後、唐津市内の鉄工所に就職するが、海士になる夢を諦めきれず退職し島に戻る。父のもとで海士の腕を磨きつつ養蜂や塩づくり、耕作放棄地を開拓し野菜を栽培するなど新たな特産品づくりにも挑戦中。

周辺おすすめスポット

玄海海中展望塔

玄海海中展望塔は、陸地から86メートルの桟橋で結ばれた日本海唯一の海中展望塔です。水深7メートルの展望室からは、約30種類の魚や海藻を自然のまま観察できます。2024年にリニューアルオープンし、360度のプロジェクションマッピングによる演出が追加されました。

松島

唐津市の離島で、人口約50人が暮らす自然豊かな島です。呼子港からフェリーで約15分でアクセスできます。近年は、グランピング施設「ON THE CLIFF」や、地元食材を活かしたイタリア料理店「Ristorante MATSUSHIMA」など、新たな取り組みが行われています。

肥前名護屋城跡

名護屋城は、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)のために築かれた城です。周辺含め国の特別史跡に指定されており、全国から集められた諸大名など20万を超える人々が暮らしたとされます。再現CGを見ながら城跡を散策できる「バーチャル名護屋城」などもあり、現在は歴史好きだけでなく楽しめる場所になっています。

サザエのつぼ焼き売店

波戸岬の名物と言えば、サザエのつぼ焼き。駐車場のそばに立ち並ぶ売店では、サザエだけでなく、イカや貝、夏場はアワビ、冬場は牡蠣にも出会えます。焼いてくれるのは、元気な地元のおばちゃんたち。玄界灘の美味しい海産物と、ローカルトークが楽しめます。